ウコンの種類(春、秋、紫)

一般に売られているウコンの種類は3つあります。
「秋ウコン」、「春ウコン」、「紫ウコン」があります。
正式和名では、「ウコン」、「キョウオウ」、「ガジュツ」と呼ばれています。

実際には、ウコンを一言であらわしていますが、
実は、種類によって含有成分や効能がまったく違うため、
本当はウコンは3種類として別物として考えることが大事なのです。

それでは、ウコンの3種類の特徴をご説明いたします。


秋ウコン

学名:Curcuma longa LINN
普通ウコンと言うと、この秋ウコンを指します。
英語名では「ターメリック」と呼ばれており、カレーのターメリックも秋ウコンです。
カレー粉の黄色や、タクアンの黄色など、着色の目的でも昔から重宝されています。
そのため、秋ウコンは色々な国で昔から食品に添加して使われてきました。
最近この秋ウコンには、「クルクミン」という活性酸素を
消去する作用のある成分を多量に含んでいるということで、
メディア等で取り上げられていま注目のウコンになります。

用途は、薬用、食用、食品の色素、染料として幅広く利用されており、
泥臭いような独特の香りがありますが、苦みはありません。

秋ウコンは、他のウコンよりも耐寒性があり、保存性も高いウコンです。

春ウコン

学名 Curcuma aromatica SALISB
春ウコンは正式名称はキョウオウといわれて、
春に花を付ける種類があるため春ウコンと呼ばれています。
実は、健康食品などで出回っているウコン商品はほとんどが春ウコンなのです。
春ウコンは刺激の強い味(辛味と苦味)がしますし、
外側が白っぽく切ると切り口は黄色になっています。

春ウコンの効能は、秋ウコンと比べるとクルクミンの含有量が10分の1以下なのですが、
精油成分の量が多いのが最大の特徴です。

近年では、クルクミン以外にも多くの薬効が期待できる「精油成分」もっとも注目を集めています。
しかし、貼るウコンの精油成分は乾燥させると効力が落ちてしまうので、
錠剤や粉末にしたものは精油成分の効果が期待できませんので注意が必要です。